さて前回レクチンについて少し書きましたが続きとして植物の実の事についてもう少し詳しく書きます。
植物の実の糖分として知られるのはフルクトースな訳ですが何で人類のエネルギー貯蔵のグルコース(ブドウ糖)にならなかったのでしょうか?
ここにも植物のしたたかさがあるわけですがグルコースにはインスリン分泌を高める効果があります。
インスリンは満腹感を出すのに有効なのですが(飢餓感を無くすため)フルクトースにはインスリン分泌を高める効果が無いんです。
つまりいくら食べてもお腹がいっぱいになりづらいというのが果物ということです。
これには人類側と植物側の両方に昔はメリットがありました。
食べ物が少ない人類にはカロリーを貯めて生き抜くことが出来ますし植物側は多くの種達をばらまくことが出来るわけです。
しかし現在は飽食の時代なのでカロリー過多になり様々な病気を招く事になったわけです。
旬の物を食べましょうという根拠を科学的に言うなら植物は実の収穫時期を自分たちでコントロールしておりしっかり種が外皮を強靭にして食べられても大丈夫なようにした状態で(消化管を通っても大丈夫なように)完熟という形で色や匂いで知らせるわけです。
青い物、緑の物は食べられず赤やオレンジなどが食べられるのはその理由からです。
そこで完熟した実は悪さをするレクチン濃度が低く未完熟の物はレクチン濃度が高く悪さをすることで動物達にまだ準備が出来ていないのを知らせるわけです。
こうしてみると植物がとても賢く思考しているとさえ思えますよね?
しかし!!最近の果物や野菜は酸化エチレンで無理やり色を完熟風にして出荷するため毒であるレクチンが完熟の色をしていても高く我々に悪さをするわけです。
旬のものを食べろと言う理由はここにあり情緒的なものとは全く違う科学的な理由からです。
続きます。