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脂肪について2

カテゴリー : 予防医学(2013.5.16)

不飽和脂肪酸についてもう少し詳しく書きます。
オメガ3、6は体内で生成されない必須脂肪酸なんですね。
この二つは細胞膜を作る材料になるわけなんですが、問題はこの二つは正反対の作用があるということです。
オメガ3は細胞膜を柔らかく、6はその逆です。
さて細胞膜とは何かですが、細胞の外側と内側を隔てる膜のことで、栄養を取り込んだり、ウィルスや細菌から防御したり、老廃物を排出したり、細胞同士の情報交換などをするものです。
心臓や筋肉、血管などは細胞の集まったものです。
つまり細胞膜が適正な状態でないと正常に機能しないわけです。
先ほど細胞膜が情報の伝達にも関係すると書きました。
ということは脳や視覚、聴覚などの情報伝達に関わるということです。オメガ3,6がバランスが取れてないといけないかが分かると思います。
さらにエイコサノイドという局所ホルモンがあるのですが、オメガ3、6で作られます。ここでも相反する作用があります。
例えば出血したときに血を固めるのにオメガ6のアラキドン酸由来のエイコサノイドが作用し、血栓ができないようにオメガ3であるDHAやEPA由来のエイコサノイドが作用します。
炎症を増大させるのも減少させるのも同じようにオメガ3、6由来のエイコサノイドが作用するわけです。

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