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電解質コルチコイド異常について

カテゴリー : 予防医学(2014.3.28)

電解質コルチコイド(以下アルドステロン)が亢進するとコン症候群という病気になります。

アルドステロンを覚えていますか?
ナトリウムを再吸収し、その代わりにカリウムを排出するホルモンですね。

つまりそれが亢進するということはナトリウムが過剰になり、カリウムが不足するわけです。
しかしコン症候群の場合はまれにカリウムが正常値の場合もあるので注意が必要です。

症状としてナトリウム過剰による高血圧、頭痛、眩暈、動悸など、カリウム不足による倦怠感、テタニー(手足に起こる痺れ)、四肢麻痺、多飲、多尿などがあります。

実は高ナトリウムになるとそれを調節しようとマグネシウムも多く使用されます。
こうなると筋肉の痙攣がしやすくなり心臓の心筋が痙攣したら死に近づきます。

生理学を勉強しているとこのように色々なパーツが組むことができ、推論も立てられます。
学生の皆さんは生理学が嫌いの方もいるかと思いますが、意外に面白い学問ですよ(*^^)v

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