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副腎アンドロジェンホルモン異常

カテゴリー : 予防医学(2014.4.3)

副腎皮質には糖質コルチコイドと電解質コルチコイドの他にわずかですが、アンドロジェンというホルモンがあります。

男性女性に関わらずあるものですが、簡単に言えば男性化をするホルモンと考えましょう。

副腎皮質ホルモンはステロイドホルモンなのでコレステロールを原料に様々な酵素により作られます。

問題はそのホルモンが先天的に作られなかったらどうなるでしょう?

他のホルモンもそうですが、糖質コルチコイドは生命に関わるものなので脳下垂体から副腎皮質刺激ホルモンを必死に分泌して何とか補おうとします。

その結果副腎が膨れ上がり、アンドロジェンの分泌亢進が行われ、副腎性器症候群という病気を発症します。
症状としては男女関係なく表れ、女児に発症すると陰核が大きくなり男児に近くなります。
思春期にはそれが顕著になり声が太くなったり顔が毛深くなります。
簡単に言えば男に近づいてしまうのです。
幼児期に表れると成長が早くに止まり、重症例では死亡することもある病気です。
これは男性ホルモンを注射などをして筋肉増強をはかるドーピングにも似ています。
しかしそれにはとてつもないリスクがあるのは言うまでもありません。

症状がある場合はすぐに専門医へ

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